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身内が亡くなった後の手続き完全ガイド|相続から片付けまで流れをわかりやすく解説

こんにちは。リライフです。
「親が亡くなった後、何から始めればいいですか?」――現場でよくご相談をいただきます。
今日は、むずかしい言葉は使わずに、やる順番と片付けの流れをスマホで読みやすくまとめます。
(※地域やご家庭の事情で違いが出ることがあります。迷ったら市役所・年金事務所・専門家に確認しましょう)


【当日〜3日】まずはここから(最優先)

  • 病院でもらう「死亡診断書(または死体検案書)」を受け取る。
  • 葬儀社へ連絡。安置→通夜・葬儀の段取り。
  • 役所へ「死亡届」を提出(目安:7日以内)。提出すると「火葬(埋葬)許可証」が出ます。
  • 現金の準備(口座は後で凍結されることがあるため、葬儀費用や当面の生活費を確保)。

【1〜2週間】役所と連絡系の手続き

  • 健康保険証・介護保険証の返却。関連する手当の停止(14日以内が目安)。
  • 年金の停止(日本年金機構へ届出)。できるだけ早めに。未支給年金の請求も確認。
  • 世帯主の変更届(同じ住所で世帯主だった場合)。
  • 勤務先や町内会・寺院など、関係先へ連絡。
  • 賃貸の場合は早めに管理会社へ。退去日や原状回復の確認。

【1〜3か月】お金と相続の重要ポイント

  • 通帳、印鑑、保険証券、権利証、賃貸契約書、公共料金の書類を確保。
  • 借金や連帯保証の有無を確認。
  • 相続をどうするか(①そのまま相続 ②限定承認 ③相続放棄)。家庭裁判所へは原則3か月以内。
  • クレジットカード、スマホ、ネット、サブスクの解約。
  • 自動車の名義・廃車手続き、公共料金やNHKの名義変更。

【4か月以内】税金

  • 故人の確定申告(準確定申告)。亡くなった日から4か月以内。

【10か月以内】相続税

  • 相続税がかかるご家庭は10か月以内に申告・納付。
    (基礎控除や特例あり。該当しそうなら税理士へ早めに相談を)

【不動産の名義(相続登記)】

  • 2024年から相続登記は原則3年以内に申請が必要になりました。
  • 売却・賃貸・解体・空き家管理の前に、名義の確認をしましょう。

片付けの基本ステップ(失敗しないコツ)

  1. まずは「探すものリスト」を作る
     通帳・印鑑・保険・年金手帳・マイナンバー・権利証・賃貸契約・合鍵・思い出の写真など。
     →見つけたらひと箱にまとめて保管。現金や貴金属は別で管理。
  2. 部屋ごと・人手ごとに区切る
     「今日はリビングだけ」「3時間だけ」など小さく区切ると続きやすい。
  3. 判断に困る物は“保留箱”へ
     すぐに捨てずに、2週間ほど保留してから決めると後悔が減ります。
  4. 家族の合意を先に
     写真・手紙・仏壇まわりは特にトラブルの元。
     LINEで写真共有→「残す/供養/データ化」を投票するとスムーズ。
  5. 処分と活用をセットで考える
     - 家電リサイクル品(TV・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は別ルート。
    • 買い取りできる物(ブランド、切手、古銭、骨董、工具)は査定へ。
    • 祭祀品は寺社でのお焚き上げ・供養を検討。
  6. 特殊清掃が必要な場合
     臭い・体液・害虫がある現場は専門業者へ。一般清掃では対応できません。
  7. 遠方・多忙で立ち会えないとき
     鍵の受け渡し→ビデオ通話見積もり→作業後は写真報告という形で対応可能です。

よくある具体例

  • 例1:賃貸の部屋で急ぐケース
     退去日が迫っているAさん。最初に管理会社と原状回復の範囲を確認。
     →通帳・保険類を先に確保 → 家電はリサイクル回収 → 残置は見積もりを取り2日で片付け完了。
  • 例2:実家を売るか迷うケース
     Bさんは空き家の固定資産税が心配。
     →相続登記の予定を立てる → 写真だけデータ化 → 不用品を仕分け → 清掃後に不動産査定を比較。
     片付け後は内見しやすく高値で決まりやすい。
  • 例3:大事な書類が見つからない
     Cさんは権利証が不明。
     →登記情報を法務局で確認 → 遺言書の有無を家庭裁判所で確認。
     先に全部捨てないことが最大の防止策。
  • 例4:兄弟でモメたくない
     Dさんは形見分けで意見が割れた。
     →“写真で見える化”して希望を集める → ダブりはじゃんけん → 高価品は売却して等分。

ミニQ&A

Q. 銀行口座はいつ止まる?
A. 亡くなった情報が銀行に入ると凍結されます。葬儀費用は現金や代表者の口座で準備を。

Q. 片付けはいつから?
A. 「重要書類を確保」できたら始めても大丈夫。遺品の判断が難しい物は保留箱へ。

Q. 何を先に相談すれば?
A. 賃貸は管理会社、不動産は登記・売却の方針、清掃は現地見積もり。
 特に期限のある手続き(3か月・4か月・10か月)はカレンダーに入れておきましょう。


まとめ

  • 当日〜1週間:死亡届、葬儀、保険証返却。
  • 1〜3か月:相続の方針、契約解約や名義変更、重要書類の確保。
  • 4か月:準確定申告。10か月:相続税。
  • 不動産は相続登記を3年以内に。
  • 片付けは「探す物→合意→保留→処分と供養」で進めると後悔が少ない。

「どこから手をつければ…」という時は、順番にやれば大丈夫。
上越・妙高・糸魚川エリアでの遺品整理・ゴミ屋敷清掃・特殊清掃・空き家活用は、状況に合わせて最短ルートをご提案します。
「チェックリストだけ欲しい」「立ち会えない」などもOK。お気軽にご相談ください。

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